IDA発足に寄せて
1995 年、Windows95 が発売され、それまで専門家だけが使うものだった PC が一家に一 台、そして一人一台へと普及していった時代があり、爆発的に増えていくユーザーに向けた トレーニングサービスの市場が生まれました。
その担い手としてインストラクタという職業が注目されるようになり、ツールを普及した いソフトウェアベンダーもユーザレベルの上位にトレーナレベルのキャリアパスを示し、 認定資格制度を設けてこれを支え、多くの人材を社会に輩出してきました。
より高い IT スキルやコミュニケーションスキルを有する人材像は、自らの市場価値を高め たい人々の成長意欲とフィットして理想とする職業モデルを創り出し、各々が現場から得 た経験値を統合、体系化してインストラクションスキルに昇華してきました。 時代は移って IT のトレーニング市場は大きく様変わりいたしましたが、インストラクショ ンスキルが役立つ場面は対面授業のみならず、オンラインコンテンツ作成や販促活動など 多岐にわたり、社会のあらゆる場所に見出しています。
こうした歴史を知る有志が集まり、我々インストラクタが持つべきマインドセットを「根」 とし、体系的なスキルセットを「幹」として、さらに「枝葉」を広げていく活動を展開する というIDA発足の趣旨に強い共感を覚えます。
IDAを連帯の証として、インストラクションに従事しておられる方々、これから従事しよ うとされる方々とこの志を共有し、時代の変化に合わせてこの職業の未来を一緒に創って いけたら幸いに思います。
令和 3 年 3 月 8 日
株式会社ビットゼミ
吉田 豪
Comments